2010年 08月 28日
カマキリそっくりな蜘蛛、オオトリノフンダマシ
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と、幼虫や蛹、成虫を観察するために何度か出掛けている栃木の公園に行ってきました。
暑さと低いところを観察するために屈んでいるためにクラクラすることしょっちゅう…師匠と2人、2時間程(他の虫たちの観察も含めて)がんばりましたが成果はありませんでした。
オオヒカゲの卵に関しては「まだ産卵時期ではないのかもしれない」とポジティブに考えて、しばらくしたら再度チャレンジしてみることにします。
目的は果たせなかったものの、うれしい発見がいろいろありました。
名前にインパクトがあったので何かで見知っていたのですが、まさかこんなところで出会えるとは!
と、感動しました。
カマキリの頭にそっくりなのは蜘蛛のお腹です。
想像していたよりも大きくて驚きました。1cm強はあります。
カマキリの頭よりもずっと大きいです。
オオヒカゲの卵を探していて、ふと顔を上げたら木の葉の裏に潜んでいたのが目に入ったのです。
たぶんこの蜘蛛の卵だろうとピンときたので撮影しました。
ネットで調べると私の予想もまんざらではありませんでした。
日頃の生活ではあまり気の利かない私ですが、こういう文字通りの野生の勘は、自然観察を続けることで自然と訓練されるみたいです。
虫なのか?それとも何かの植物のカスなのか?それとも何かの糞なのか?
よ〜く見てもわかりませんでした。
パソコンで見てようやく虫だとはっきりしました。
でも何?
どうやって名前を調べる?
だいたい何の仲間?
っうかこっちの方がトリノフンダマシだよ…と思いながら、またまたピンときました。
その少し前に撮影したヒメカメノコハムシの幼虫では?
と思ったのです。
なんとなく。
ネットで調べた結果、たぶん合っていると思います。
この背中のモジャッとしたものは、この幼虫の脱皮殻のようです。
自分の脱皮殻や排泄物を背中にのせて敵からのカムフラージュにしている…とのことですが、そこまでする必要があるのか?自意識過剰な虫ですね。
暗い場所だったのでギリギリの証拠写真。
あのコと似ているな…と認識しながら撮影しました。
あのコとは『ミミズク』です。
ミミズクといってもフクロウの仲間のミミズクではなくヨコバイの仲間です。
このコはおそらく『コミミズク』の幼虫だと思われます。
ミミズクは以前記事にしているのでコチラをご覧ください→ミミズク
オオヒカゲの卵探しが目的でしたが、ヘンテコな虫たちとの出会いはたぶん卵が見つかった時よりもうれしいです。
by papilabo
| 2010-08-28 17:14
| 蜘蛛