2008年 12月 01日
11月最後のムラサキツバメの観察
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このこたちは初めて見つけた3頭グループです。
クロガネモチの赤い実のところに、なんとなく怪しい茶色を見つけたので脚立でチェックしてみたところ、うれしいことに3頭がじっと身を寄せ合っていました。
赤い実と一緒に撮れたらいいな…とは以前から憧れていたシーンだったので、脚立の一番上によじ登ってたくさん撮影したものの、ムラツたちの体勢も写真向きではないし、暗くてなんだかわからない写真しか撮れませんでした。
せっかく素敵なシーンが撮れるはずだったのにがっかりでしたが、このこたち狙いというわけではないのですが、次の日にチャンスがありました。
2日目、少しのあいだ陽が射したのです。
その陽射しを受けて1頭のムラツがモゾモゾと動きだし、顔を見せてくれました。
この実との組合わせも、撮りたいと思っていたシーンです。
こうして顔を突き合わせていれば、退屈な日もなんらかのコミュニケーションをとりながら楽しく過ごせそうですね。
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先週は何かと忙しかったものの、ムラツの観察はスケジュールに組込んでいるのでまた行ってきました。
しかも雨の日にです。(11月27日)
雨の日の観察というのは、師匠と前から行ってみたいと話していたので、寒い中を傘を差しながらもワクワクでした。
雨はそれほど強くなく、しかも途中で止んでしまったのですが、ムラツたちが選んでいる葉っぱにはあまり雨が当たっていないことがわかりました。
更に予定外でしたが、次の日にも行きました。
なぜなら、27日の夕方から朝にかけて雨脚が強くなり、風も強く吹き付けていたからです。
ムラツの集団のアレやコレが心配だったし、興味もあったし…とにかく確認してみたかったのです。
一番心配していた集団は、やはりという感じで葉っぱごとどこかに吹き飛ばされていました。樹種のわからない葉っぱの上に集まっていたグループです。
この葉っぱは雨ざらしでしたが、27日にはまだ健在で、ムラツたちが濡れながらじっとしていた葉っぱでした。
間違った葉っぱを選んだ運命共同体は、葉っぱの船ごと寒いに日に吹き飛ばされ、動けないまま地面で雨に打たれて死んでしまう運命を共にするのかもしれませんね。
ハクモクレンの大集団は、無事でした。
集団的には、22日の観察会の時よりも増えているような気がします。
葉っぱの表に居場所を見出せなかった3頭が裏にもいました。
でもこのモクレンの葉、どんどん黄色くなってきています。
そして樹の下には黄色い葉っぱがたくさん落ちています。
いつムラサキツバメたちを乗せたまま落葉してもおかしくありません。
せめて暖かい晴れの日に落ちてくれるように願わずにいられません。
帰る場所をなくしたムラツたちが次にどんな葉っぱを選ぶのか…これはこれで興味深いですね。
by papilabo
| 2008-12-01 14:32
| シジミチョウ科