2009年 05月 03日
チャマダラセセリの求愛と交尾
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4月30日に撮影したチャマダラセセリの写真の整理にかなり時間がかかってしまいました。
求愛シーンが意外と良く撮れていたので、写真が多くなりますが過程を紹介したいと思います。
この日はあまりチャマの姿を見ることが出来なかった(合計5、6頭)のですが、1頭だけものすごくたくさんモデルになってくれたコがいました。
きっと羽化直であまり飛ぶことが出来なかったのかもしれません。
少しだけ飛んでもすぐ近くにとまる感じでした。
そんなコの日光浴や吸蜜を師匠と代わる代わる撮りました。
師匠が他にもいないか離れていた時のことです。
一瞬見失いそうに…というより見失っていたのですが…、
あ、いた…と近付こうとしたその時、どこからかもう1頭現れて、あれよあれよという間に…です。
あわててカメラをむけました。
オスの後脚には長毛束が見えています。
6枚目の写真で、メスが後脚でムギュッーとオスを押しやっている姿がコミカルで好きです。
この後メスは飛んで逃げたのですが、オスは必死に追いかけました。
私も見失うまいと必死で追いかけました。
メスが着地し、カップルが成立しそうに思えたので師匠を呼びました。
↓驚かさないように注意して、カップルが成立するまでじっと見守ること数分…。
ドキドキしながら長い時間を過ごしたように感じました。
近付いても大丈夫…。と、思えてからもしばらくドキドキは続き、師匠も私も息をするのを忘れるくらいでした。
写真ではわかりにくいですが、メスは後脚でずっとオスを蹴り続けていました。
下から5番目の写真でなんとなくわかるでしょうか。
こうして最初の追尾から始まって解散まで1時間20分くらい観察を続けました。
観察頭数が少なかったこの日、まさかこんなシーンに出会えるなんて、願ってもいないことでした。
このメスから生まれる次の世代もぜひ観察したいです。
炎天下のことは想像したくないですが…。
by papilabo
| 2009-05-03 02:57
| セセリチョウ科