2009年 10月 30日
葉っぱになりきる蛾、アカエグリバ
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1mくらい先の葉っぱの上に何やら違和感を感じました。
何かの蛹かな?
などと思いながら、目の前のウラナミシジミをひとしきり撮影してから近付いてみると…
巧妙に枯葉に擬態しているものの、「脚」があります。
怪しい、怪しい蛾です。
これは初めて見るアケビコノハだと思い、しばらく前からヤマトシジミのメスの開翅待ちをしている師匠を呼びました。
アケビコノハについては二人とも幼虫しか見たことはありませんでしたが、この見事な枯葉っぷりは
「アケビコノハに違いない」と、決めつけていました。
「一度お目にかかりたいと思っていたんだよね〜♪」と、嬉々として撮影しました。
薄暗い天候だったので、丁寧に何枚も何枚も撮影してから手前にあるちょっと邪魔な葉っぱをよせてみました。
さらに何枚も何枚も撮影してから、意をけっして今度はガサガサと草を揺らしながら反対側に回り込んでみました。
なんて傲慢な蛾なんでしょうか。
己の擬態によほどの自信があるのでしょう。
飛び去るどころかビクともしませんでした。
何気に模様が入って迷彩になっています。
口元も葉っぱの付け根のように見えます。
触覚は翅の中に隠しているようです。
帰宅してから何はさておきこのコの画像をチェックしました。
そして、アケビコノハをネット検索し……
あれ?なんか違うっぽい…
翅の形状もですが、顔の部分、特に口元がぜんぜん違います。
更にいろいろ検索してこのコの正体がわかりました。
アカエグリバです。
アケビコノハの半分くらいの大きさだそうです。
このコは3.5cmくらいでした。
アケビコノハって、そんなに大きかったのか…と思いました。
以前から会いたかったアケビコノハではありませんでしたが、
アカエグリバも素敵な蛾でした。
by papilabo
| 2009-10-30 06:12
| 蛾